さとう動物病院
 長野県千曲市
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犬のアレルギー性皮膚炎
 患者さんは4歳の雌犬です。1年前から皮膚病に悩まされ、アレルギーに配慮した自家製のフードを食べさせたり、こまめなシャンプーを行っていましたが改善が見られず受診されました。脱毛や発赤、皮膚の炎症、独特の臭いなどからアレルギー性皮膚炎と診断しました(上の写真)。検査ではマラセチアという酵母様真菌も多数認められました。当初は高容量のステロイドホルモンと抗真菌剤、抗生物質を投与しました。高容量のステロイドホルモンは長期間の投与が困難なため、新薬のシクロスポリン製剤も併用しました。その結果、皮膚の状態は見違えるようにきれいになりました(下の写真)。
 現在、シクロスポリン製剤を半容量まで減量し、低容量のステロイドホルモンを適宜併用しながら、安定した状態を維持しています。
 初診時の皮膚症状です。四肢や体幹、顔面、耳の中に高度な脱毛と発赤、炎症が認められます。
 1年後、「私はこんなにきれいになりました」と誇らしげな顔をしています。
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