さとう動物病院
  長野県 千曲市
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猫の口唇粘膜に形成された炎症性ポリープ
 患者さんは16歳の雄猫です。前日から口の中を痛がり血が出ているとのことで受診されました。フードも食べられなくなったとのことです。口腔内の検査で、右の口唇部に樹枝状に発達した結節が形成されていました。年齢的なことから腫瘍の可能性があり、全身麻酔を施しレーザーメスで摘出しました。摘出した結節の病理組織学的検査で、炎症性ポリープと診断されました。幸い腫瘍性の変化は見られず、術後の経過も比較的良好で、フードも食べられるようになりました。
写真上左:口唇粘膜に樹枝状の結節が形成されている。

写真上右:摘出した結節。出血しやすい組織で、レーザーメスで止血しながら慎重に摘出しました。

写真下左:術後1カ月ほど経過した際の口腔内の写真。術部はきれいに回復していました。
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