さとう動物病院
   長野県 千曲市 
トップページに戻る
妊娠猫の長期在胎(ちょうき ざいたい)
 患者さんは7歳の雌猫です。10日ほど前にお産が始まりましたが、産まれないとのことで受診されました。5日ほど前から何も食べられなくなったとのことで、かなり衰弱していました。レントゲン検査で、腹部に巨大化した胎児が2匹確認され、長期在胎と診断しました(写真内)。全身麻酔を施し、不妊手術と併せて胎児を摘出しました。巨大化した胎児はすでに死亡しており、腐敗が始まっていたため、手術をしなければ危ない状態でした。手術後の経過は良好で、3日間入院治療後に元気になって退院しました。
 患者さんはこれまで何回か出産していましたが、お産が長引くことが多かったため、今回もいつか産まれると思っているうちに時間が経ってしまったとのことです。2週間後に抜糸のため来院されましたが、快気祝いに美味しいお赤飯をご用意してくださいました。ありがとうございます(感謝!)。
トップページに戻る