さとう動物病院
  長野県 千曲市
トップページに戻る
猫の子宮蓄膿症
 
 患者さんは5歳の雄猫です。体重は3.2kg。前日の夜、激しい嘔吐を示し、腹部にしこりのようなものがあるとのことで受診されました。2週間ほど前から食欲不振と嘔吐が認められ、急激に痩せてきたとのことです。触診で腹部に鶏卵大の固い塊が触知され、レントゲン検査で腸管内に陰影を確認。また胃内にガスの貯留があり、これらのことから異物による腸閉塞と診断しました。
 外科的に小腸内から異物を除去しました。手術後は流動食を給与し、食欲は旺盛で嘔吐することもなく、2日後に退院することができました。
 
腹部のレントゲン写真。腸管内に鶏卵大の異物が認められ(矢印)、胃内にガスが貯留しています。臀部や大腿部の筋肉がげっそりと落ち、痩せている様子がレントゲン写真からもわかります。 小腸内から摘出した異物。おそらく食品の包装容器を、食べ物と一緒に飲み込んでしまったものと思われます。プラスチック片が折り重なり、固い塊となっていました。
トップページに戻る