さとう動物病院
  長野県 千曲市
トップページに戻る
ハムスターのニキビダニ症
  患者さんは2歳のゴールデン・ハムスター(雄)です。最近、脱毛がひどくなってきたとのことで受診されました。全身性に高度の脱毛がみられ、皮膚にはフケが付着していました。皮膚の検査で、ニキビダニが多数検出され、ニキビダニ症と診断しました。新規駆虫薬を用いて、現在治療中です。ニキビダニ症は免疫力の低下が発症原因と考えられており、今回は高齢のハムスターであり、どこまで治療効果が出るかは不明です。
 治療結果:6回の治療で皮膚病変は消失し、ほぼ完全に回復しました。写真をご参照ください。
 ハムスターの皮膚から検出されたニキビダニ。色々な成長過程の虫体が多数認められます(青色矢印)。虫卵も散見されます(赤色矢印)。  治療開始2週間後の写真。初診時はヌードマウスに近いほど脱毛していましたが、2週間後には発毛し始めました。
 治療開始3週間後の写真。発毛がかなり進みました。  治療開始6週間後の写真。ほぼ完全に発毛が進み、正常に近い状態になりました。痒みはまったくなくなり、体重は10%ほど増加しました。
トップページに戻る