さとう動物病院
   長野県 千曲市 
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成犬のニキビダニ症(毛包虫症)
 患者さんは3歳半の雄犬(去勢済)です。右目近くの顔面を痒がり、脱毛したとのことで受診されました(写真左上)。皮膚の検査でニキビダニが検出され、ニキビダニ症と診断しました(写真右上)。ニキビダニ症は成犬で発生した場合、免疫力の低下などが関与しているため、治療は必ずしも容易ではありません。最近になって、奥村らによりドラメクチンという新規駆虫薬が、犬のニキビダニ症に対し非常に治療効果が高いことが報告されました(獣医畜産新報、2006)。今回はドラメクチンを投与したところ、下の写真のように皮膚病変は消失し、完全に治りました。
治療前の皮膚病変 検出されたニキビダニ
治療2週間後 治療7週間後
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