さとう動物病院
  長野県 千曲市
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ウサギの子宮蓄膿症

 患者さんは6歳の雌ウサギです。最近、右の腹部が大きくなってきたとのことで受診されました。元気食欲も減退してきたとのことです。受診時には右側だけでなく、腹部全体が著しく膨大し、体重は2.8kg ありました。触診で腫大部に液体が貯留したような波動感があり、レントゲン検査では子宮の腫大が確認されました。以上の所見から、当初、子宮水腫を疑い、摘出手術を行いました。腫大した子宮は腹膜に癒着し、レーザーメスで剥離しながらの手術で、2時間近くかかりました。手術後、子宮内に黄白色の膿汁が貯留していたことから、子宮蓄膿症と診断しました。手術後の体重は1.8kg で、実に1kg もの膿汁が子宮内に貯留していたことになります。
 手術して2週間後に抜糸に来られましたが、食欲が旺盛となり、体重は2kg と増加していました。
受診時には腹部が著しく大きくなっていました。
レントゲン写真です。 手術後、こんなにスリムになりました。
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