さとう動物病院
  長野県 千曲市
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症例紹介
文鳥の卵詰まり

 患者さんは3歳位の文鳥(雌)です。前日から元気がなく、餌も食べないとのことで受診されました。文鳥は苦しそうに目を潤ませ、羽根はいくぶん膨らんでいました。この文鳥は3カ月ほど前から月に1〜2個ほど卵を産むようになり、前日の朝、4個目を産んだとのことです。状況から卵詰まりを疑いレントゲン検査を実施しました。その結果、下腹部に卵が停留しているのが確認され(写真)、卵詰まりと診断しました。
 保温と産卵を促すため腹部のマッサージを指示し、ビタミン剤を処方したところ、2時間後ぐらいに無事産卵したとの連絡が入りました。なおボレー粉などのカルシュウムを含む飼料はまったく給与されておらず、前日産んだ卵と今回の卵は殻がかなり薄かったとのことで、飼料の適切な給与についても指示しました。
下腹部に卵(矢印)の停留が認められます