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超音波手術装置を用いて摘出した犬の歯肉腫
 患者さんは5歳のビーグル犬(雄)です。最近になって、左上顎の犬歯周囲に腫瘤が形成されているのに気づき、受診されました(写真左サークル内)。形態から良性の歯肉腫が疑われましたが、腫瘤が犬歯を覆うほど大きくなっており、確定診断をくだすことも含めて外科手術を実施しました。
 全身麻酔を施し、今回は新たに導入した超音波手術装置(オリンパス社製、ソノサージ)を用いて摘出しました(写真右)。未去勢犬だったので、去勢手術も併せて実施しました。摘出した腫瘤の病理組織学的検査で、良性の歯肉腫と確定診断されました。2週間後の検診で、口腔内の手術部はとてもきれいになっていました。
 口腔内の手術は出血しやすく困難な場合が多いのですが、新たに導入したオリンパス社製の超音波手術装置(ソノサージ)は非常に高性能で、まったく出血が見られず、短時間で手術を終えることが出来ました。当院では、半導体レーザーメスを用いて低侵襲手術に心がけていましたが、超音波手術装置を用いることにより、ワンちゃんや猫ちゃんにこれまで以上に負担の少ない手術を行うことが出来るようになりました。
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