さとう動物病院
  長野県 千曲市
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病院案内
 患者さんは1歳半のジャンガリアン・ハムスターです。雄で体重は52.6g。お腹にできものができているとのことで、受診されました。腹部の香腺開口部右側に、親指の頭ほどの腫瘍が形成されていました。ハムスターなどのげっ歯類は、なわばりを示すためと考えられている香腺を持っていますが、ジャンガリアン・ハムスターの香腺はお臍の近くにあります。今回の事例は、その香腺が腫瘍化したものと診断されました。
 年齢が1歳半で、平均寿命が2年といわれているジャンガリアンハムスターにとっては、高齢の部類に入り、手術に耐えられるかどうか心配でしたが、飼い主さんの理解を得て手術で摘出することにしました。吸入麻酔をかけ、腫瘍部分はレーザーメスで摘出しました。手術後、抗生物質を皮下注射し、その日の内に退院しました。術後の経過は良好です。
手術直前のハムスター、腹部に大きな腫瘍が認められます。 摘出した香腺腫瘍、重さは2.2gもありました。これは体重52kgの人から、2.2kgの腫瘍を摘出したのと同じ割合になり、いかに大きな腫瘍であったかおわかり頂けると思います。
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