さとう動物病院
  長野県 千曲市
トップページに戻る
症例紹介
文鳥のトリコモナス感染症
 患者さんは約2カ月齢の文鳥です。3日ほど前からクシャミをするようになり、寝ていることが多くなったとのことで受診されました。下顎部が赤色を呈し浮腫が認められ、鼻汁漏出のためか、プスプスという呼吸音が聴取されました。
 口腔内の拭い液を検査したところ、写真に示したようなトリコモナス原虫が多数検出され、トリコモナス感染症と診断しました。抗原虫剤を処方するとともに、他に2羽の文鳥の幼鳥を飼育していることから、感染を予防するため衛生管理についても指示しました。
口腔内の拭い液から検出された多数のトリコモナス原虫(左上写真)。

円形(上写真)もしくは卵円形(左写真)を呈し、大きさは長径が10ミクロンほどで、4本の鞭毛が観察されました。

検出された部位および形態から、Trichomonas gallinae と考えられます。
トップページに戻る