長野県千曲市
さとう動物病院
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雄猫の停留精巣(ていりゅうせいそう)
 精巣は胎生期に腹腔内で形成され、生後、速やかに下降し、股間部の鼠径管(そけいかん)から体外に出て、陰嚢(いんのう)内に納まります。下降の途中で留まってしまう状態が「停留精巣(陰睾丸)」です。犬の停留精巣は比較的多く見られますが、今回、6カ月齢の雄猫に見られました。去勢時に左の精巣は陰嚢内に確認できましたが、右はありませんでした。鼠径部を精査したところ、右の精巣を確認できました。猫では非常に稀で、当院では最初の事例です。幸い、鼠径部まで下降していたので、お腹を開かずに去勢することができました。
 犬の停留精巣については→こちらをご覧下さい。
右の精巣は鼠径部(上のサークル)に確認できました。
下のサークルは陰嚢で、左の精巣が納まっていました。
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